【新唐人2014年10月15日】貴州省黔東南苗族侗族(けんとうなんミャオぞくトンぞく)自治州の三穗県(さんすいけん)で、連日数万人がデモを行い、地元政府が行った合併名目の土地収用に抗議しています。当局は装甲車や数千人の警官隊を出動し、鎮圧。少なくとも数十人が負傷し、学生2人が死亡しました。
三穗県では11日から大規模ストライキに入り、企業や商業施設が全部営業を取りやめました。一部学生も授業をボイコットし、数万人が連日県政府を取り囲みました。当局は数千人の警官隊に、装甲車、ヘリコプターを出動してデモ隊を退散させました。多くの民衆が負傷し、学生2人が死亡したと伝えられています。
13日には、隣県からも警官隊を増派し、民衆が街頭に出る事を阻みました。それでも、朝から千人以上の民衆が街頭でデモを行いました。
三穗県 黄さん
「数万人単位の抗議です。鎮圧がひどく、昨日も一昨日も殴っていました。多くの学生が殴られ、死亡者も出ています。病院も封鎖され入れません。買い物もできない状況です」
9月28日、黔東南苗族侗族自治州政府は、鎮遠県、岑鞏県(しんきょうけん)、三穗県を1つの市に合併し、行政センターを鎮遠県に置くと決めました。三穗県の民衆によると、三穗県政府が合併を理由に安価で大量の土地を収用したため、多くの農民が耕地を失い、失業しています。
三穗県 張さん
「政府は 土地収用は市政府を三穗県におくためと言いましたが、別の県に置かれるそうです。3日間になりますが、店も閉まっています」
三穗県では7日からデモが行われています。連日県政府を取り囲み、合併後の市政府を三穗県に置くか、あるいは収用した土地を全部返すよう求めています。州政府は合併の件はしばらくの間凍結すると発表しましたが、民衆は抗議を続けると示しています。
現在、三穗県の至る所に警官隊が配置され、インターネットや通信も遮断されています。警察当局は今、ネット上に情報を流した者を探しているそうです。
新唐人テレビがお伝えしました。